ブリード(昇華)現象って?ドライTシャツにプリントするなら知っておきたい事
T-ZO BLOGでも紹介しましたが、ドライTシャツ(速乾Tシャツ)にプリントする方がとても増えてきました。ドライTシャツは、機能性も種類も多いのでオリジナルTシャツを作るにはオススメです。しかしプリントする上で必ず知っておきたい注意が1つあります。それは「ブリード(昇華)現象」です。今回は、このブリード(昇華)現象とは何か?対策する方法は何か?を詳しく解説します。
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ブリード(昇華)現象って何?
一言でいえば、「ポリエステル生地に染めた染料がプリント部分に移行してしまう現象の事」です。ブリード起こると、ポリエステル生地に染めた染料がプリント部分に移行するため、プリントが変色します。WEBサイトやショップの注意書き等で目にしたことがあるかもしれませんが、未だに完全に防ぐことはできません。では何故ブリード現象が起こってしまうのでしょうか。
【具体例】赤のドライTシャツ(ポリ100%)に白インクでプリントした場合、生地の赤い染料が移行してしまい、白インク部分が薄ピンク色に変色します。
ブリード(昇華)現象の原因
主な原因は、オリジナルTシャツの加工方法にあります。業者によっては、ブリード原因が「油性インク」としているところもありますが、私の考えは経過は違えど「水性インク」もブリードすると思っています。しかしプリントインクの種類(油性インク・水性インク)によって原因が違うため、各インクで解説します。
油性インクの場合
油性インクでプリントする際、プリントしたあと必ず高熱を加えます。(インクを固めるため)しかしこの熱を加えると、ポリエステル生地の染料が気化しプリント部分に移染します。これが主な原因となります。
水性インクの場合
水性インクは、油性インクとは違い高温は加えず自然乾燥や低温乾燥します。そのため熱によるブリードは起こりません。専門的になるので簡単に説明すると、インクが生地付くことで染料を引っ張り上げる力働くそうです。そのため時間が経つとブリード(再昇華)が起こります。
ブリード(昇華)現象を回避する方法
ブリードを回避するには、プリント業者が行う対策とオリジナルTシャツを作る側の対策とあります。今回はオリジナルTシャツを作る側が「どうすれば」ブリードしないかと、T-ZOで行っている対策をご紹介します。
ブリードを回避する方法
- なるべく薄い色のポリエステルウエアー・濃いインクを選ぶ(濃いインクを選ぶとブリードしても影響がありません)
- ウエアーカラーとプリントインクを同系色にする(例:ライトブルーのウエアーにブルーインク)
- ブリードしないドライTシャツを選ぶ(ドライシルキータッチシリーズ(ノンブリード))
T-ZOのブリード対策
- 油性インクの場合はポリエステル専用インクを使用する(ローブリードインク)
- 水性インクで自然乾燥・低温乾燥する
- 転写プリントの場合ブリード防止シート使用する
可能な限りブリード防止対策はしておりますが、ポリエステルの特性のため100%防止できません。
まとめ:ブリードが不安な方はご相談を
ブリード(昇華)現象のメカニズムはわかりましたか?今回は専門的な内容になってしまいましたが、ドライTシャツでオリジナルTシャツを作る予定の方は是非参考にしてください。先ほども少し出ましたが「ブリードしないドライTシャツを選ぶ」と書きましたが、実際にあります。T-ZOでもここ数年このウエアーをお勧めしております。値段も他のドライTシャツと変わりません。それどころか、ここだけの話プリントしやすい為、できるだけお安くご提供しております。興味がある方は、ぜひご相談ください。
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